まっすぐな家
お子さん独立後のご夫婦の住まいです。
南北に縦長の敷地なので通常なら南に庭を取って南を主採光面にするところですが、この家は東を主採光面にしています。
縦長の敷地をさらに縦に分割して東面を主採光面とすることで、採光面積を大きくとることができ、結果、屋内と屋外が一体になった空間が実現できます。
この家のもう一つのコンセプトは、とにかく面倒な家事を楽にすることです。
浴室-洗面-パントリー-キッチン-洗濯室-物干しといった、主要な家事動線を一直線に「まっすぐ」並べて、移動距離を短くしています。
外観は、黒いBOXの一隅をBOX型でくり抜いたような構成としています。
外観は素っ気ないけれども中身はあたたかいよ、みたいなイメージです。
内部空間のリビングダイニングは、白い壁紙をベースに、アイボリー色のタイルやバーチ材など、シンプルで飽きのこない素材を組み合わせて、明るくやわらかい雰囲気の空間を目指しています。
前述のように、リビングダイニングは東面を主採光面としています。それに加えて、東側にデッキテラスを設けているので、リビングダイニングとテラスとが一体になった、広く開放的な空間になっています。