滝頭の家
かつて茶の間だった棟を取り壊し増築にて作り直されたリビングです。リビングというより茶の間と表現したほうがピンとくるかもしれません。畳を敷き込み掘りコタツを切り込む。転用のきく日本的な暮らし方です。キッチンは施主様たっての要望もありオーダーで製作しました。長さ3.0m、利便性のよい設計を心掛けています。床は杉板張、天井の一部は力天井をイメージしたデザインを採用、この家にあってこのデザイン、そんな設計に徹しました。現代の住宅によく見られる整いすぎたリビングではなく、多少ものが散らかってもそれもヨシという空気で過ごせる茶の間です。
撮影:柴本米一