手嶋保建築事務所

手嶋さんの作品の凛とした空気感に「一目惚れ」して、設計をお願いしました。奇をてらうことなく、しかし他の建築家のそれとは明らかに何かが違う、「ふつうだけどふつうじゃない」所に惹かれました。私たちは建築について詳しいわけではなく、建築家を調べる中で偶然、手嶋さんのホームページにたどりつきました。しかし、具体的に家作りを始める前から、設計をお願いするなら手嶋さんしかいない、と考えていました。 完成した家でまず驚いたのは、ディテールの美しさです。建具の収まりや、柱の角、階段の手すり、窓と窓枠のバランス…細部にいたるまで（細部だからこそ）のこだわりを随所に感じました。「空気感」とは、こうしたディテールへのこだわりが統合されることによって生まれるのだと、実際に住むようになって初めて気づきました。またその実現は、設計に加え、確かな現場の監理があったからこそであると改めて感じています。 生活スタイルに直結するような機能面に関わる部分については、詳細に要望を伝え、時にこちらの希望を通していただきました。一方で、基本的なコンセプトや、たとえば建材の素材や色の選択などデザイン的な要素に関してはお任せしました。結果として、壁や建具の質感、差し込む光の陰影を含めた色合い等、すべてが調和した心地のよい家となりました。「センス」とは、まさにこういうものなのだと思いました。

夫との死別をきっかけに、築30年以上の古い戸建てを取り壊し土地も整理しました。長年建築家に家を建ててもらいたいという夢があり、インターネットや雑誌などで探していたところ、手嶋さんに出会いました。手嶋さんが手がけた住まいの見学会へ行き、光の美しさと繊細な設計にに惹かれ、是非お願いしたいと思いました。設計にあたっては、機能的な動線と、長年集めたアンティークの家具が納まるようにしてほしい。その2点ぐらいであとはお任せしました。初めの打ち合わせで見させて頂いた設計図で、わぁ！住みやすそう！と感動したことを覚えています。手嶋さんは、そこの土地の風や匂いを感じ取り、住む人の価値観や想いを会話の中から読み取ってくれて、新築なのにまるでずっと住んでいたかの様に、しっくりと落ち着く空間を提供してくださいました。身体が不自由な為、なかなか外出ができないのですが、この家に住んでいるお陰で、大好きなアンティークの家具や雑貨に囲まれ、日々楽しみながら生活ができています。

親戚から受け継いだ土地に家族5人（依頼当時は3人、現在は子どもが2人増え予定通り5人に）で暮らす家を建てることになり、建築家を探しました。夫婦ともに、ただ新しいだけのものより、歴史やバックグラウンド、そこに存在することの必然的理由があるものにグッとくるタイプなので、大御所建築家の系譜を受け継いでいる人を中心にネットで探し、たどり着いたのが手嶋さんでした。 吉村順三さんの弟子である手嶋さんが設計した家には、住みやすさはもちろんですが、美しさがあります。毎日生活する場ですので機能的に快適であることは絶対必要ですが、情緒的にも快適に暮らすためには、プロポーションの美しい空間であることも重要だと思うのです。（ということを、手嶋さんの作品を実際に見たり、お話を伺ってわかるようになり、竣工した家に5年以上住んで実感してます） 建築家にとって快適なだけの住宅を設計することは、知識と技術と経験があれば、それほど難しくないのではないかと思います。ただ、それだけじゃ、つまらない。快適さはもちろん追求しながら、諸条件、制約を乗り越えた先に意味ある美しさがあるからこそ、建築はおもしろいのだと思います。手嶋さんの住宅、それは、間違いなくおもしろいです。

インターネットや住宅専門誌で様々な建築家の住宅を眺めながら、自分が心地よいと感じる住宅のイメージを固めつつ、依頼する建築家を探しました。 手嶋さんが設計した住宅は、その土地に馴染む落ち着きのある佇まいでありながらも、そのプロポーションや陰翳のある光の取り入れ方、素材の使い方にセンスの高さを感じ、心を惹かれました。 早速コンタクトを取り、設計を依頼。竣工したばかりの物件の見学もさせていただきましたが、写真では伝わらない実物の質感やこだわりのディテールに圧倒され、ただただ感動。手嶋さんに設計を依頼して正解だったことを確信すると共に、我が家の完成が待ち遠しく、また、期待感が一気に高まりました。 設計が進んでいく中で、自分が思い描いてきたイメージや希望とは異なる提案をいただくこともありましたが、ここで自分の思いどおりにしてしまっては建築家に依頼した意味が無いと思い、基本的に提案は全て受け入れるようにしました。 手嶋さんの設計センスはもちろん、建築に対する真摯な姿勢や依頼主にとってベストな提案を追求するプロ意識の高さは、全てを任せるに十分なものでした。 こうして完成した住宅に暮らし始めて数年が経ちましたが、この家で暮らせる事の満足感は色褪せることがありません。むしろ、暮らしに伴った傷などの経年変化を味わいながら、もっともっと住み倒していきたいと思える・・手嶋さんは、そんな住宅を設計してくれる建築家だと思います。

二世帯住宅への建て替えでお世話になりました。 生活に必要な動線がしっかり練られ、多彩な設計手法に裏づけされた機能的な家はとても住みやすいです。加えて、家の中に入り込む光と影、窓を開放した際に部屋を通り抜ける風があるときは、ひときわ居心地の良い空間となります。 設計だけではなく監理もしっかりされています。建築中には実力と技術力を伴った工務店や職人の方々と強い信頼関係を築いていただきました。そのおかげもあってか、竣工から8年ほど経過しましたが、大きな不具合はありません。 手嶋さんの設計は[プロジェクト]に掲載の作品群にあるとおり、とても個性的です。それは建てる土地にふさわしく、またその土地を活かす建築物にするための手段であるようです。 一例として、現在の家は建て替え前と比較して、家の中から外を眺める主な方角が90度変わりました。建て替え後はそれまで気づかなかった眺望の良さを日々実感しています。 手嶋さんの設計に興味をもたれたら、家そのものはもちろんですが、庭を含めた外の様子、家の中からの眺めにも注目して写真をご覧になることをお勧めします。より、理解が深まると思います。

私が今住んでいる住宅の新築を、手嶋さんに設計していただきました。 手嶋さんは、ひと言で言えば、施主の未来に寄り添う建築家です。 どういう事かというと、施主の現在の要望を逐一叶えるのではなく、経年変化しても色褪せない、本質的に満たされる空間を設計する方です。 『人に媚びる建築は短命だ』という哲学で磨かれた空間は、一見すると非常に簡素な『そっけなさ』として現れます。 また、手嶋さんは家づくりを『変化するもの』と捉え、作りながらよりよいものに変えてゆく事にたけています。 おかげ様で、うちの家については、完成してから問題になった部分は、ほぼありません。 建てながら改善してゆくプロセスの中で、うちの場合は当初予算よりコストオーバーになった部分があり、工期も延びました。 しかし前述の通り大満足の家に仕上がったので、結果としては価値の高い判断だったと感じています。 手嶋さんとの家づくりは、自分を見つめる機会でもあり、人生の航路を渡る船を作る事業でもありました。 打ち合わせを重ね、たくさんの会話の中で、自分たちに本当に必要なものを厳選しました。 建築について疑問に思った事を手嶋さんに投げかけると、一切ごまかすことなく答えて下さいました。 今後の人生で、もう一度家を建てる機会があるなら、また手嶋さんと作りたいです。 新しい家に住んで約１年半、妻とふたり、豊かに暮らしています。 朝はコーヒーを飲みながら、トップライトから降り注ぐ朝日の美しさを眺めます。 雨の日は雨だれの美しさ、晴れの日は、軒の直線と青空のコントラスト。季節の移り変わりを感じ、日々の生活を楽しんでいます。 急に友達が訪ねてきても、困ることはありません。キッチンの設備が充実していて、準備から後片付けまで非常に楽です。 ホームパーティを開いても、その後片付けは、大きな食洗機を使って３０分で終わります。 ご興味を持たれた方は、手嶋さんを訪ねてみてはいかがでしょうか。